STAY BANK SANRIKU
大船渡拠点
大船渡拠点では、解体危機にあった「旧気仙銀行盛支店(大正14年竣工)」を保存し、その中に格納した「津波痕跡史料」を公開します。
クラウドファンディングに挑戦中。
現在、耐震診断から躯体補修までを自己資金で進めておりますが、サービス部門の内装工事費については、クラウドファンディングによる資金調達に挑戦しています。
下記の複合的なサービスを提供できる史料館として整備するために、皆様のご支援を頂きたく何卒よろしくお願い致します。
READYFORプロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/PR45_STAY_BANK_SANRIKU
|第一目標金額:1000万円
|第二目標金額:1600万円
|支援募集期間:4月26日(金)10時〜7月25日(木)23時
|プロジェクト主体:PR45 新藤典子
支援方法-1|READYFORに参加
QRコードから専用サイトでお手続きください。
ご支援額に応じた返礼品をご用意しています。
支援方法-2|銀行口座にお振込
東北銀行 大船渡支店(普)5045277
PR45 新藤典子
支援方法-3| STAY BANK CAFE
盛木町朝市屋根付き⑧ 毎月0と5の日が出店日
SERVICE
史料館RC棟は、日本のコンクリート建築黎明期に建てられた、気仙郡で現存する一番古い構造体を現物保存しています。この中で、津波で壊れた音を持つ「被災ピアノ」6台と、国道45号の津波痕跡史料約20点を展示します。
併設のカフェでは、長旅の疲れを癒す井戸水で立てた鉄瓶珈琲と季節の果実を使ったドリンク、ひと仕事できる大きなテーブルをご用意しました。フロントでは建物や展示物のほか、あと100km先の田老までのおすすめの立ち寄りポイントをご案内します。簡易宿泊室では、定員4人までの睡眠と朝5:00からのお食事を提供します。長期滞在にはレンタルポストとランドリー、車中泊にはシャワーや仮眠サイトもご利用ください。
大船渡拠点では、110年続く「木町朝市」への出店体験ができる宿泊プランをご用意しました。毎月0と5のつく日に開かれる朝市に、STAY BANK CAFEの売り子として参加できます。また、朝市で買った食材を自炊できるミニキッチンを備えていますので、晴れた日には屋上やテラスでプライベートランチをお楽しみ頂けます。※食中毒防止の観点から、調理済み食品・生もの食材の旅先への持ち出しはNGとさせて頂きます。
STAY BANK SANRIKU
痕跡史料館
11:00〜16:00
入館料1名様
¥500
1ドリンク+焼き菓子 付き
STAY BANK CAFE
・自家焙煎珈琲
・季節の果実茶
・クラフトコーラ
・ジンジャーエール
地下水を鉄瓶で沸かしています。
早飯
5:00〜8:00
季節の海鮮茶漬け
一番出汁と白飯の定食
(内容は季節ごとにお問い合わせください)
¥1000
入館料 込み
【献立の一例】
蕪と塩昆布の浅漬け
燻し鱈子
鯛の昆布締めと岩塩
雪菜とカリフローレのお浸し
蕪と椎茸の味噌田楽
宿泊プラン
Check In 16:00
Check Out 10:00
1泊朝食付き ¥5000
1泊2食付き ¥8000
1泊朝食朝市体験付 ¥10000
1泊2食ガイド付 ¥10000
0泊朝食付(~10:00) ¥3000
※タオル・ボディソープ・シャンプー備付け
シャワー 1回 500円
コインランドリー 1回 300円
レンタルポスト 月額 10000円
貸スタジオ 3時間 20000円
長期ご宿泊のお客様は、お食事のご相談を承ります。ご相談ください。
【土木遺産ガイド】
ご希望に応じて田老拠点へのご案内をいたします。
旧気仙銀行盛支店の建物
大船渡市は、海と陸が交互に繰り返すリアス海岸の代表的景観を持つ津波の常襲地です。かつての行政区「盛」の町は、比較的高台に形成されていたことにより3.11の津波被害としては規模が小さく、明治時代からの商店が今も点在しています。
「旧気仙銀行盛支店」は、岩手内陸と沿岸を結ぶ交易拠点であった千厩-気仙地区間で、繭と塩の取引に関係する商店主を顧客として発展した銀行だと言われています。その名が消えた後も複数の金融機関の店舗として代々使われ、商業の中心的役割を担ってきました。
地域一帯は水が豊富な土地柄で、酒造・醬油屋・豆腐屋・染物屋など良水の恵みで栄えたことも伺え、そこに住む人々は今も井戸水と寄り添って暮らしています。付近では暦に0と5の付く日は110年続く「木町朝市」が立ち、桜満開の公園を挟んで地域デパート「サン・リアショッピングセンター」と向かい合う、希少な立地です。
歴史的建造物の変遷
旧国道に面した「旧気仙銀行盛支店」の建物は大正7年に設立され、大正13年に木造棟が、翌大正14年にRC棟がそれぞれ竣工した、歴史的建造物です。
RC棟は気仙郡で最初に建てられた鉄筋コンクリート造2階建で、当時の沿岸ではまだ新しかった「混凝土(コンクリート)」の技術者や職人を内陸水沢から招き、地元産業である太平洋セメントを用いて造られたと言われています。屋上の避雷針は、当時の商店街を象徴する、一番高い建物だったことを物語っています。
昭和42年頃の増築時に、RC造コンクリートブロック壁構造で2棟が連結され、一続きの現在の形となりました。昭和59年の「サン・リア」オープンと同時期に地域のカルチャーセンターとして改装され、その後は和装レンタルショップとして使われていましたが、3.11で一部損壊し解体危機となっていました。
保存の意義
PR45は2022年、保存目的で「旧気仙銀行盛支店」土地建物の所有者となり、大船渡市で第一号となる、登録有形⽂化財(建物)への申請を⽬指しています。築100年経過したRC構造体は、建築の研究分野においても珍しく、保存する意義は高いと考えました。
文化財への申請
この歴史的建造物を活用した事業期間を全体で20年間とし、申請からおよそ10年間で文化財登録を⽬指します。申請の対象は、地域の顔として親しまれる銀行の外観と、当時の職人の手による左官仕上げの天井意匠です。その後の10年間で次世代への引継ぎに取り組む予定です。
改修の方針
昨年秋の耐震診断以降、新たに発⾒された隠れた瑕疵や課題を理解するため、学識経験者や専門業者の手を借りて躯体補修、屋上防水、設備の修理などを行いました。これと並行してセルフリノベーションにより鉄筋防錆処理、アスベスト対策、塗装、漆喰塗、亀裂補修、家具リペアなどを進めました。
改修の方針は、耐震診断を基に人身の安全と躯体の保全を最優先とし、大正時代の意匠を極力残します。これにより、構造体と特徴的な意匠が目視できる教材となります。
改修概要
RC棟1階はフロント・展示室・飲食店、 RC棟2階は劣化による立入規制の上見学可・事務所、木造棟には4つの宿泊室と水回りを計画します。新たに2方向避難をとるために屋上を開放し、屋外テラスを設置するなど、100年前と周辺環境がすっかり変わったことの不便を、季節ごとの楽しみに変える工夫を凝らし、改良していきます。
春には借景で隣地公園の花見ができ、夏には七夕の山車が商店街を行き交い、2度の花火が観覧できます。また、朝市で買った食材を調理したり、仕事をしたり、洗濯を干したり、日焼けしたり、昼寝したり、宿泊室だけではない、館内全てを使って楽しんで頂ける仕掛けを作っていきます。
ミッションー1:津波の痕跡を現地で見るための、史料と記録を公開する保存事業
ミッション−2:あと100km先を目指すための食事と睡眠を提供する宿泊事業
周辺環境
STAY BANK SANRIKUの東側は、佐倉里公園に面しています。春には桜の名所、夏の七夕祭りには露天が並ぶ市民の憩いの場であり、サン・リアへの買い物にも便利なアクセス空間です。
STAY BANK SANRIKUが面する旧国道には、毎年8月6日と7日に行われる「盛町灯ろう七夕祭り」の山車が行き交います。その様子を建物屋上から眺められるだけでなく、町内会が主体となる山車の製作に参加したり、祭りの列に加わったりして、ひと夏の思い出を残すことができます。
RC棟2Fの収納庫内は、竣工当時の扉、廻り縁や巾木などの装飾、書類整理のための貼り紙などが残されています。左奥に見える階段手擦のデザインも当時のものです。
屋上の避雷針は当時一番高い建物だったことを物語っています。眼下に七夕祭りの山車の運行や道中踊りの様子が一望できます。
また、ここからは短い夏の訪れを告げる大船渡湾花火大会、夏の締めくくりとなる盛川花火大会、2つの花火大会を眺めることができます。
徒歩1分圏内には110年続く「木町朝市」が立ちます。宿泊プラン「1泊朝食朝市体験付」では、STAY BANK CAFEで提供するドリンクやスィーツを販売し、朝市を通して地域の方々との交流を楽しむことができます。
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